シンポジウム「食」-禅に学ぶ-


「禅の食」の根源は、仏教が2500年を超える歴史の中で積み重ねてきた「生命との向き合い方」に他なりません。食べることは生きること。今、未来につながる「食=生命との向き合い方」が問われています。

 

プログラム

13:00 開会

13:10 Section1 曹洞宗と食:『典座教訓』を中心として

  -1、中国における典座の成立について

  -2、文亀本『典座教訓』について

  -3、『典座教訓』の出典註釈研究における成果

  -4、道元禅師在世当時における食の諸相

  -5、道元禅師以降の『典座教訓』の伝播と受容
            -中世・瑩山禅師より近代・戦前期にかけて-

  -6、戦後から現代における『典座教訓』の展開

15:10 Section2 曹洞禅×SDGs-食の未来-

  -1、SDGsの現在

  -2、現代日本における食の実態

  -3、海外の禅センターにおける食

  -4、曹洞禅から考える精進料理の可能性

16:40 質疑応答 全体まとめ

17:00 閉会

 

発表内容

Section1 曹洞宗と食:『典座教訓』を中心として

禅宗の修行道場において、調理全般を担当する役職を「典座(てんぞ)」といいます。道元禅師は、「典座」の重要性とその心構えについて、『典座教訓』を著して説かれました。宗学研究部門では、「道元禅師の総合的研究」の一環として、本書の註釈的研究に取り組んできました。その成果は『宗学研究紀要』にて随時発表してきましたが、本年度の掲載をもって完結を迎えることとなりました。この好機に際し、『典座教訓』を中心として、曹洞宗と「食」がどのように関わってきたかをテーマに研究発表を行います。発表では、註釈的研究の成果に留まらず、中国における典座の成立から、日本の近・現代に至るまでの幅広い時期・内容を取り扱います。

 

1、中国における典座の成立について(専任研究員 小早川浩大)

2、文亀本『典座教訓』について(宗学研究部門 角田隆真)

3、『典座教訓』の出典註釈研究における成果(宗学研究部門 新井一光)

4、道元禅師在世当時における食の諸相(宗学研究部門 永井賢隆)

5、道元禅師以降の『典座教訓』の伝播と受容-中世・瑩山禅師より近代・戦前期にかけて-

(宗学研究部門 秋津秀彰)

6、戦後から現代における『典座教訓』の展開(宗学研究部門 澤城邦生)

 

Section2 曹洞禅×SDGs-食の未来-

現在における「禅の食」は、食材を吟味して美しく調理された菜食の「精進料理」として認識されることがほとんどです。しかし、その本質は仏教が2500年以上かけて志向してきた「生命のあり方」とその「尊厳」にこそあります。知られるように、フードロスや食育など、「食」に関する諸問題は、未来にもつながる重要な課題です。それは、単に「食料」という物質・物量的な認識だけではなく、「食=生命をいただく」という精神的な領域においても観念されなければなりません。Section2では、SDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)などを含め、海外や日本における現況を俯瞰的に把握した上で、「禅の食」の意義を深く思考し、未来につながる禅の精神を探求します。

1、SDGsの現在(専任研究員 清野宏道)

2、現代日本における食の実態(専任研究員 久保田永俊)

3、海外の禅センターにおける食(副主任研究員 南原一貴)

4、曹洞禅から考える精進料理の可能性(教化研修部門 久保田智照・西田稔光・深澤亮道)

 

特別協賛(50音順)

・こまきしょくどう~鎌倉不識庵~
・公社)シャンティ国際ボランティア会
・全国曹洞宗青年会
・大和証券(株)
・大和フード&アグリ(株)
・公財)仏教伝道協会
・野村證券(株)
野村アグリプラニング&アドバイザリー(株)

 後援

・公財)全日本仏教会