【シャンティ国際ボランティア会(SVA)ニュース】
八木澤さんを偲ぶ会「シャンティの平和への思い、向かう未来」
1月7日に逝去したSVA理事の八木澤克昌氏を偲ぶ会を、3月27日に開催した。八木澤氏は、1980年に曹洞宗東南アジア難民救済会議(JSRC)の一員として、タイのカンボジア難民キャンプで活動を始め、現場一筋に45年間、アジアの教育文化支援に取り組んできた。設立当時より活動を共にしたSVA顧問の三部義道師は「ボランティア活動で大切なことはウォームハートとクールヘッドと言われ、仏教でいう慈悲と智慧のことである。この両輪を持ち合わせていたのが有馬実成師であり、それを慈悲の社会化という形で体現したのが八木澤氏であった」と語った。
同じく長く活動を共にしたSVA専門アドバイザーの手束耕治氏は、八木澤氏がタイのクロントイスラムに暮らしスラム問題に関わり続けたことを紹介し、さらに「八木澤氏は、活動する地域の人と揺るぎない信頼関係を築き、日本の人々も魅了する人だった」と愛された人柄を紹介した。
最後に、7年間八木澤氏の下で活動を共にしたカンボジア事務所所長の菊池礼乃は、八木澤氏の「社会課題は国境を越える。これからは、現地スタッフと共に国境を越えて活動していこう」という言葉が忘れられないと追想した。
輪島市門前で「雪割草まつり」開催 移動図書館活動も継続中
3月22日、石川県輪島市門前町で毎春の恒例イベント「雪割草まつり」が開催された。昨年は多くの商店が倒壊し、道路もがれきで覆われたままだったため体育館での開催となったが、今年は例年通り、商店街を歩行者天国として賑やかなイベントとなった。また、3月末で輪島市内の避難所が閉鎖され、自宅や仮設住宅での新たな生活が始まっている。
SVAで取り組む移動図書館活動では「ボランティアさんに畑の泥を取ってもらったから少しでも植えてみようかな」「ジャガイモを植えることができ、畑に行くことが楽しみ」という前向きな声も聞かれた。引き続き住民の方々の声に耳を傾けて活動していく。
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