【シャンティ国際ボランティア会(SVA)ニュース】

2025.10.15

福島大学災害ボランティアセンターとの協働事業が終了

2022年から2024年まで、SVAは福島大学災害ボランティアセンター(以下、災ボラ)と協働して、地域活性化事業を行ってきた。福島県南相馬市の歴史や生活文化を踏まえながら世代、家族、地域、市民間の交流をサポートしたいという考えのもと、復興公営住宅での地域食堂サロンやコミュニティセンターでの世代間交流イベントを実施してきた。

地域食堂サロンでは、市内6ヵ所の復興公営住宅の集会所で住民の方々と災ボラの学生が料理をつくる「お料理サロン」を実施し、芋煮や豚汁づくり、餅つき、バーベキューなどを通して、住民と学生、住民同士が交流できる貴重な場となった。

また、小高区と鹿島区のコミュニティセンターでは、世代間交流を目的としたイベントを開催し、ボランティアとして参加していた学生からは「世代を越えた交流の場となったと同時に、その交流の一員としてつながれた喜びを感じた」と感想が聞かれた。

SVAの福島県での活動は一区切りとなるが、引き続き地元主体で復興の歩みを進める東北に思いを寄せていく。

 

輪島市で運行する移動図書館活動の新車両のデザイン選考

7月上旬、石川県の金沢美術工芸大学で移動図書館車両のデザイン選考を、輪島市立図書館の図書館員の皆さんと行った。金沢美術工芸大学は、震災後に輪島市の図書館へ本棚の提供などをしており、その縁で車両のデザインをお願いすることになった。

美大生から、輪島市の自然や文化、子どもや図書館などをモチーフにした9つのデザインが寄せられた。中にはデザインを考えるにあたり輪島市まで足を運んだ学生もおり、車両へ込める思いが感じられた。

今秋を目途に完成予定で、新車両の準備が整い次第、運行を開始する予定である。

シャンティ国際ボランティア会
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