2012年 02月 29日
「禅の友」2012年2月号ダイジェスト
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2012年 02月 29日
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2012年 02月 29日
| グリーンプラン活動報告 | ||
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婦人会では事業計画の一つである自然環境を大切にする啓発運動として十数年前からグリーンプラン街頭キャンペーン活動を行っていますが、皆さまもご存知のように最近は実施する場所も少なくなり、またなかなか配布物を受け取ってもらえないという問題もあります。そんな中でも頑張って活動を続けています。「自然と環境の調和をめざして」のパンフレット・水切りゴミ袋や手作りのアクリルたわし・香袋・刺しゅうをしたふきん・巾着袋等の家庭で使う日用品を作り、喜んで受け取ってもらえるよう配布物も工夫して渡しています。また、街頭キャンペーンだけでなく環境を守る意識を高めるために家庭から一つでも合成洗剤をなくそうと、廃油を利用して石鹸作りをしたり、堆肥センターやごみ処理センターを見学したりしている宗務所婦人会もあります。消費者生活問題研究協議会会員との交流会をして毎日の生活の中でのエコについて勉強したり、それぞれの地域性を生かした活動をしています。以前にも報告しましたが、北海道では三宗務所婦人会合同で津波で島のほとんどを流されてしまった奥尻島に植樹した木々の下草刈りに行ってアフターケアにも気をつけています。 道元禅師さまの「春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪冴えて冷しかりけり」とお詠みになられたような、自然の中に仏さまのお姿やみ教えが感じられる美しい環境をいつまでも保っていきたいと思います。 |
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| 評議員交代 | ||
| 今年は評議員の半分以上の方が交代します。任期を終えた方から「活動しているうちに各県の会員の方がたと親しくなり、たくさんの友人ができ、よいご縁をいただいた。管区の懇親会やグループトーキングの時には他の宗務所婦人会の活動の様子を知ることができてよかった」。また、檀信徒の役員の方の「婦人会で学んだことや体験したことは、私の宝です」との言葉に、この活動が宗門や婦人会のめざす教化の役に立っていることを実感しました。これから評議員になられる方も率先して参加していただき、まだ宗務所婦人会が未結成のところでも是非、結成のためのご努力をお願い致します。 | ||
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2012年 02月 03日
「同宗連」主催「狭山」現地調査学習会 |
| 昨年11月24日から1泊2日の日程で、埼玉県狭山市「富士見集会所」を会場に、『同和問題』にとりくむ宗教教団連帯会議(「同宗連」)主催による第26回「狭山」現地調査学習会が開催され、8教団22人が参加、宗門からも7人が参加した。 |
| 初日午後1時半、開会式、オリエンテーションに続き、宗門制作の人権啓発ビデオ第7作『狭山事件』を視聴、事件の概略と、問題点を学んだ。 |
| 休憩をはさみ、「狭山事件の真相~再審を求めて~」と題して「狭山事件の再審を求める市民の会」鎌田慧事務局長にご講演いただいた。 |
| 鎌田氏はまず、足利事件、布川事件をはじめ、近年相次いでえん罪が明らかになっていることに触れ「司法が間違うと狭山事件のようなえん罪が起きることを証明している。そしてえん罪が多くなっている」と述べた。 |
| そして、未解決のえん罪事件のうち、発生から長時間が経過している、名張毒ぶどう酒事件、袴田事件を例にあげ「長時間証拠を隠し続けることは明らかな人権問題」と訴えた。 |
| また、狭山事件の証拠についても「当時の石川さんのように識字能力の低い人が脅迫状という手段で人を脅す発想をするだろうか。電話で事足りるのではないか。また、専門家の証明している鑑定書を裁判官は権力だけで却下している」と指摘した。 |
| 最後に「色々な人が運動に参加してくださっているおかげで、最近ではかなり狭山事件の無実性が広まってきた。世論の力がないと、なかなか再審開始にはならない。再審開始の世論を作ることがこの運動の眼目」と更なる連帯を求めた。 |
| 続いて、石川一雄さんと早智子さんが登壇。石川さんが「今が一番重要な時期。2度と第2の石川一雄を出さないためにもこの3次で再審を勝ち取りたい」と訴えると、早智子さんは「狭山は他のえん罪事件とは違い、まだまだ大きな壁がある。しかし、明らかに再審へ向けた風は吹いている」とそれぞれ決意を述べた。終了後、2班に分かれて分散会が行われた。 |
| 今回、初めて「狭山事件」について詳しく学ぶ参加者も多かったため「多くの疑問を感じた」「司法に問題があるのでは」との感想、また、「署名活動のような地道な取り組みが大切である」など活発な議論がなされた。その後、交流会があり初日の日程を終了した。 |
| 2日目は、まず、現地調査を前に映画『造花の判決』を視聴した。 |
| 事件発生から半世紀近くが経過していることもあり、狭山市駅近郊は再開発が進み、現在、事件当時の面影を残す場所は少なくなっている。1976(昭和51)年制作の同映画には、出会いの場所や殺害現場などが当時のまま映し出されている。 |
| その後、説明を受けながら、出会いの場所や殺害現場とされる場所、石川さんの自宅(復元)を歩き、約90分にわたり現地調査を行った。 |
| 最後に全体会が行われ、分散会で議論された内容の発表をもって全日程が終了した。また、午後には参加者の代表8人が東京高裁、東京高検へ要請行動を行った。 |
3者協議で証拠を一部開示 |
| 昨年12月14日、第9回3者協議(裁判官・検察官・弁護団)が開催され、東京高検は被害者のものとされる万年筆、かばん、腕時計に関わる捜査報告書、死体を埋めたとされるスコップに関係する証拠、石川さんの供述調書など14点を開示したが、いまだ重要証拠については「不見当」と回答するなど、十分な証拠開示はなされていない。なお、次回の3者協議は4月に行う予定である。 |
2012年 01月 26日
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2012年 01月 26日
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新しい年を迎え皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げますと共に今年こそ平穏な良い年でありますようお祈り申し上げます。 昨年は東日本大震災をはじめ、全国各地で災害がありました。豪雪・日本各地で頻繁に起こる地靂・局地的豪雨・酷暑・台風による長雨と災害続きの一年で、日本はどうなってしまうのかと心配になりました。私たちは自然の恵みに感謝すると共に自然への畏敬の念を忘れず自然環境を大切にしていかなければならないと思いました。それぞれの災害にあわれた方がたの一日も早い復興を願っております。今年も引き続き被災地への支援とボランティア活動を継続していきたいと思います。一仏両祖のみ教えである慈悲の心を大切にお互いを思いやり、向かいあい支えあい助け合って「利他行」の実践をしていきましょう。 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。 |
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| 中央研修会報告 | ||
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日時 11月7日(月)・8日(火) 於 大本山總持寺三松閣 参加 評議員・本部役員計105人 2011年は大本山総持寺さま御移転百年の記念すべき年にあたりますので会場を総持寺さまにお願いいたしました。ご本山の雰囲気の中で会員一同有意義な研修をしました。開講式では釜田教化部長より大震災支援活動に対して、お礼のご挨拶がありました。 法話 大本山總持寺布教部長 桂川道雄 老師 常任理事会・理事会・.評議員会を同時に行い東日本大震災の被災状況と支援活動報告を本部・東北管区常任理事・宮城県・福島県の評議員が行いました。 きゃら委員会、ボランティア委員会管区懇談会 第二日目 坐禅 各管区研修会報告 管区懇談会の報告 役員改選について 講話 大本山總持寺後堂 盛田正孝 老師「御本山御移転100年について」 |
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2012年 01月 25日
| 2011年度第1回全国人権擁護推進主事研修会報告 |
| 昨年、10月31日から11月2日までの2泊3日の日程で、岡山市内を主会場に、2011(平成23)年度第1回全国人権擁護推進主事研修会が、「ハンセン病およびハンセン病回復者への差別問題」をテーマに開催された。 |
| 初日午後2時、開会諷経、開会挨拶、オリエンテーションに続き、「同宗連」30周年記念映像を視聴した。約30分の映像には、宗門の「差別戒名」改正の取り組みなども取り上げられている。 |
| 休憩をはさみ、「今、ハンセン病諸問題から問いかけられていること」と題して、瀬戸内ハンセン病人間回復裁判を支える会・難波幸矢代表にご講演いただいた。 |
| 国のハンセン病政策は1907(明治40)年の法律第十一号「癩予防ニ関スル件」に始まる。以降、「癩予防法」「らい予防法」と大きな2度の改正を経て、1996(平成8)年に廃止されるまで、90年にわたり徹底した「隔離政策」が行われた。 |
| 難波氏は、この90年に及ぶ最大の悪法下の状況について述べられた。 |
| 「治療といって寝まき数枚を持って入所したら強制労働が待っていました。洗濯や開墾をはじめ、同病者の治療や介護、果ては火葬に至るまで『相愛互助』の名のもとに重労働が課せられました。そのために軽症で入所したのに病気が重くなり、後遺症が残る人が多いのです。さらに、ハンセン病の撲滅が目的だったために、結婚する者には断種を、妊娠したら中絶を、産まれたら殺されてどこかに持ち去られる。ひとりの大切な人間としてではなくて、国辱病、国の恥の病として抹殺することが目的でした。この法律が、今になっても変えられない差別と偏見、恐怖を国民に植え付けたのです」 |
| 次いで、世界の国々の隔離政策についても触れた。 |
| 「ヨーロッパでは1940年代半ばに強制隔離を解いています。アメリカは1940年代から強制的に収容するのではなく、リハビリテーションでいいという状況でした。さらに、韓国や台湾、フィリピンでは1963~4年に隔離を解いています。普通の病気の扱い、衛生法でいいということが、国際ハンセン病学会で言われているわけです。もし、その状況にならっていたならば、日本はこんなに被害者を出さなくて済んだのではないかと思います」 |
| 最後に、今も植えつけられた偏見がなくなっていないと実例を挙げて指摘する。 |
| 「2004(平成16)年に起きた黒川温泉の宿泊拒否事件は、昔も今も差別意識は変わっていないことを現わしています。黒川温泉の件は全く同じ心の構造で差別があったということを覚えていただきたいと思います」 |
| 終了後、7班に分かれての分散会が行われ初日の日程を終了した。 |
| 2日目は、瀬戸内市の国立療養所長島愛生園で現地学習を行った。 |
| 午前10時に到着した参加者は、まず、納骨堂へ移動し、追善法要を修行した。その後、屋内へ場所を移し、まず最初に、中尾自治会長より講演いただいた。 |
| 自身が療養所に入所した経緯や、その後の家族、親戚との関わり、そして自身が受けた差別について述べ、最後に療養所の将来構想について述べた。 |
| 「現在、入所者は303人、平均年齢82歳という高齢者の集落です。動くとか社会復帰ということも非常に難しい状況ですので、最後までこの愛生園で私たちを看て欲しいと交渉中です。さらに、愛生園には歴史館を始め、歴史的建造物が残っております。それを保存しながら、人権回復・人権学習の島として残していこうという方向で進んでおります」 |
| 続いて、真宗大谷派解放運動推進本部・訓覇浩委員に宗教者が隔離政策で果たした役割などについて講演いただいた。 |
| 宗教者と隔離政策との関わりについて考えた時に「私立の療養所を宗教者が作った」「療養所内での宗教活動」「世論喚起」の3点があり、特に、療養所内での宗教活動、いわゆる「慰安教化」が大きいと指摘する。 |
| 「療養所に入っていった宗教者の目的は、慰め安らぎなのですが、『隔離を受容しなさい』『この現実を受け止めることこそ、あなたの救いなんですよ』という慰め安らぎなのです。つまり、隔離を絶対的に肯定していく前提で行われていたんです。そして、隔離を受容するということは、『自分自身が隔離されて当然の者なんだ』と、自分で自分を見てしまうことなのです」 |
| 次に、宗教者がこの問題に取り組む視点で、特に見えてくる大きな被害の内容は「子どもを産むことと、名を奪われる」ことだという。 |
| 「『あなたは、子どもを残すことが許されない命なんだ』ということを療養所では強制されたのです。子孫を残すという人間にとってある意味でかなり基本的なことを否定される存在。療養所の中でどうして子どもを産めなかったのか。それは、表面的な理由ではなく、ハンセン病を患った者の血を引く子どもさえもこの社会に存在することを許さなかったわけです。 |
| 隔離政策はそこまで徹底してハンセン病を患った、その命の営みそのものを絶対否定しようとしたのです。さらに、本名を奪い園の中で違う名前をつけることによって、故郷に迷惑がかからないと言われますが、実は、社会で存在することが許されない者としての自己認識を強いるためだと言われています」 |
| 最後に、宗教者としてハンセン病差別問題をどう捉えるかについて述べて締めくくった。 |
| 「人権は何なのかと言えば、それは『私が私である権利』。言い換えれば『独尊』。われひとりにして尊い。この独尊という言葉です。『唯我独尊』我ひとりにして尊い。私が私のままであることにおいて尊い。そういうことに対して刃を向けることが人権侵害であり差別です。 |
| ハンセン病諸問題については、私たちは完全に加担してきてしまった。したがって、私たちがここから解放されていくには、徹底して私たちが隔離の加担によってしてきてしまった人権侵害の質を自分の中でもう一度なおし、本当に回復されるとはどういうことかに的確に向き合っていくことだと思うのです。色々な取り組みや役割があると思いますが、宗教者であるからこそ見過ごせない問題があり、徹底してこだわらなければならない問題があるのです」 |
| 昼食をはさみ、2班に分かれ歴史館の見学と、フィールドワークをそれぞれ説明を受けながら2時間にわたり行った。終了後、岡山市内会場に戻り、2度目の分散会を行い、さらに学習を深めた。 |
| 最終日は、伊藤謙允人権擁護推進本部事務局長より「宗門の取り組みと現況報告」があり、引き続き全体会が行われ、分散会での議論を集約、各班からの発表があり、正午に全日程を終了した。 |
| 現在、13ヵ所の国立ハンセン病療養所には、すべて納骨堂がある。これは、社会の厳しい差別・偏見によって亡くなられても故郷のお墓で眠ることができないためである。 |
| 私たち宗教者はこの現実を忘れてはならない。 |
| 今後も、自らの差別・偏見を克服するべく取り組みを進めると同時に、ハンセン病諸問題について学習したことを広く発信していく努力もしなければならない。 |
2011年 12月 30日
| 管区研修会報告 | ||
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【中国管区研修会】 期日:10月13日(木)~14日(金) 会場:鳥取県「皆生グランドホテル」 参加者数:327人 講演:「お釈迦さまと私たちの宗門」駒澤大学総長 田中良昭先生 「たいせつなもの」ノートルダム清心学園理事長 渡辺和子先生 人権学習:「広げよう信じよう美しい心のふれあい」東京大学大学院客員研究員 藤井輝明氏 坐禅指導と法話:中国管区教化センター統監 広島県聖光寺住職 田中哲彦師 【北信越管区研修会】 期日:10月19日(水)~20日(木) 会場:軽井沢プリンスホテルウエスト 参加者数:371人 テーマ:「利他行~共に支えあう」 講演:「利他行に生きる」大本山總持寺後堂 栃木県満福寺住職 盛田正孝師 人権学習:「非行を防ぐ家庭のあり方」弁護士 豊島住夫氏 交歓会:チェロコンサート チェロ奏者 北沢加奈子様・ピアノ伴奏 井垣里沙様 【関東管区研修会】 期日:10月20日(木) 会場:大本山永平寺別院長谷寺 参加者数:340人 テーマ:「深めよう み仏の絆を」 講演:「分かち合う喜び」宮城県海蔵寺住職 大場文隆師 清興:国指定重要無形文化財「岩崎鬼剣舞」 各管区研修会開催にあたり、教化センター・開催地の宗務所の皆さまをはじめ準備の段階から色々とご尽力いただいた実行委員・評議員・ご協力いただいた皆さまに心から感謝申し上げます。特に本年は各管区とも東日本大震災を踏まえた研修会を心がけました。東北管区では9月29日に仙台市において、これからの支援を考えるボランティア研修会を評議員・寺族会・本部役員合同で行い「婦人会として何ができるか」皆で知恵を出し合い継続的な支援活動をしていく決意を新たにしました。 |
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2011年 12月 29日
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2011年 12月 21日
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曹洞宗国際センター発行 『法眼 DHARMA EYE』 日本語版 28号 |
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2011年 12月 08日
“聞く 考える 行動する”ふくしま故郷再生プロジェクト聞き取り調査はじまる |
| ふくしまの秋 |
| その日、ふくしまの空は青く澄みわたり、山々の稜線に雲ひとつなかった。天日乾しの稲穂が黄金に輝き、まさに実りの秋の真っ盛り。のどかな山里の秋の風景はそのままだが、ひとたび現地に入るとその印象は一変した。 |
| 10月4日、人権擁護推進本部員は、福島県宗務所役職員の同行により、福島市と伊達市のふたつのお寺を訪問した。 |
| 東京電力福島第一原子力発電所(福島県双葉郡大熊町)の原子炉4機が、3月11日午後2時46分発生の東日本大震災等にともない、「絶対安全」であったはずにもかかわらず、翌12日午後から次々と爆発した。冷却系統の全電源喪失による炉心溶融と水素爆発と推定されている。 |
| この崩壊的爆発事故により、現時点でも正確な算定ができない高濃度の放射性物質が大量に拡散していった。 |
| この放射性物質の拡散と汚染は、東北から関東・甲信越、東海地方の広範囲におよんでいるが、その濃度の深刻さは、福島県の比ではない。 |
| 一見のどかな田園風景には、目には見えない放射性物質とそれに対する人びとの失意や不安が隠れていた。 |
| 「ふくしま故郷再生」とは |
| あの過去に戻れるならば…と、ふくしまの誰もが願っていることだろう。放射性物質の拡散と汚染がふくしまの人びとにもたらした災いは、あまりにも広く深い。あの「チェルノブイリ」と併せて呼ばれることになるとは、誰が予想したであろうか。 |
| この災いは、あまりに大規模であるので、思い至ることもないと思うが、かつてない構造的人権侵害であると私たちは考えている。 |
| 福島県内の本宗寺院、檀信徒、地域住民は、当たり前の生存権・自由権・社会権を剥奪、侵害され、不当な制限にさらされている。物質的な損害だけでも算定不可能であるのに、精神的・文化的な被害はもはや取り返しがつかない。放射性物質の影響はどこまでなのか、どこからが危険な領域なのか、そもそも安心して日常生活ができるのかもわからないことだらけだ。 |
| しかし、ふくしまの人びとは、そこで忍耐強く生きている。 |
| 人権擁護推進本部では、ふくしまの特別な状況に鑑み、寺院・地域が被っている人権侵害の現場の実情と要望内容を把握し、ふくしまの皆さんとともに、「故郷再生」に努めていきたいと願っている。お寺は故郷・地域社会に支えられている。故郷が成りたたないところでは、寺院存続は不可能だ。 |
| この「故郷再生」というテーマは、吉岡棟憲福島県宗務所長の「故郷を戻してほしい!」というご発言にもとづいて命名された。 |
| ふくしまの置かれた現状からすれば、私たちの立場から「故郷再生」など、あまりに過ぎた表現だ。実際は、「ふくしま故郷再生」へのささやかな支援・協力にとどまるかもしれない。ともに「ふくしま」の問題と未来への課題を担っていくという意味で「支援」「協力」はあえてはずしている。 |
| 錯綜、矛盾し両極端な情報や報道は、ふくしまの人びとを助けるどころか、深刻な「風評被害」「情報汚染」をふくしまにもたらしている。 |
| 私たちは、まず現場の肉声を「聞く」こと、それから他の状況や情報と照らし合わせて深く「考える」。そして望ましい「ふくしま故郷再生」のために「行動する」こととしたい。 |
| 聞き取り寺院募集します |
| ふくしまの寺院、檀信徒、地域の方がたの聞き取り活動は、カウンセリングでもなく、統計データ収集が目的でもない。 |
| 時々刻々に変化するそれぞれの地域社会や寺院の現状を、基本的には自由回答でうかがい、現場でなければ知ることのできない肉声や実情と要望を宗内外に発信していく。 |
| 必要な事柄については、対社会的な情報・意見表明や要請活動に役立てていきたいと考えている。 |
| 聞き取りにご協力いただいた方がたや福島県宗務所とも相談しながら、『曹洞宗報』等の機関誌や曹洞禅ネット等の電子媒体にも不定期に掲載する予定である。 |
| ついては、この聞き取りにご協力いただく福島県宗務所管内のご寺院を募っています。 |
| “ふくしま故郷再生プロジェクト”聞き取りについてのお問い合わせは、曹洞宗人権擁護推進本部(03―3454―3546〈直通〉)までご一報をください。 |